可能性はゼロじゃない|アナタにも鬱病のカゲが見え隠れ

鬱

代表的な心の病

元気になる

ストレスフルな現代社会において、鬱病が代表的な心の病として知れ渡るようになりました鬱病の特徴として、単に気分が下がるだけでなく、入浴や食事など日常生活の様々なことに対して意欲が失われることが挙げられます。鬱病はセロトニンを中心とする脳内物質のバランスの乱れが症状の原因とされており、これによって不安感や憂鬱、活動力の低下が起こります。更に、近年指摘されてきている鬱病の特徴が、罪悪感です。患者は鬱病になったことやその治療に専念するために仕事や学校を休んだりすることに対して強い罪悪感を抱いていることが多いとされ、その罪悪感が鬱病の症状をより悪化させたり、治療を妨げたりしていることが分かっています。これは病気そのものの症状というより、鬱病の正しい知識が普及していないことによる社会的偏見、差別などからくるものだと言えます。鬱病は「心の風邪」と言われてきましたが、実際は風邪のようにすぐ治るものではなく、長期的で継続的な治療が必要な心の病の一つです。ストレスからくる脳内物質の乱れによるものという点で、決して「甘え」ではないという特徴も覚えておく必要があります。

鬱病患者はストレスの多い社会において増え続けていると言われていますが、一方で企業や民間団体の支援体制も広がってきています。企業は社会問題や情勢に対して敏感ですから、鬱病をはじめとするメンタルヘルスの問題についても、休職と復職がしやすいように工夫したり、企業内にカウンセラーを設けるなど、多くの企業で取り組みが行われています。こうした動きは社会の要望を受けてますます広がっていくことが予想されます。民間団体においては、鬱病に関する企業や政府に対する啓発活動が盛んに行われているとともに、患者同士の繋がりや患者の家族同士の繋がりの機会を提供する動きが広まっています。今後はこれらの結びつきによって、患者とその家族の孤独感が和らぎ、環境的に鬱病の治療がしやすい体制が整えられると考えられます。精神医学の進歩も顕著で、治療薬の副作用の軽減が進んでいるとともに、今まで問診に頼っていた検査方法をより客観的に行えるような研究が進んでいます。環境面でも実際的な治療面でも、鬱病患者や患者がそばにいる人々にとっての未来は決して暗いものではなく、むしろ大きく改善されてくる兆しが見え始めている時代だと言うことができます。最近では、心療内科や精神科の数も増えて、通院しやすい環境が揃っています。心療内科や精神科の医師やスタッフは、患者の気持ちを優先に考え、丁寧な診察や対応をしてくれます。少しでも、鬱病が疑われるのであれば、症状が悪化しないうちに通院をしたほうがよいでしょう。